無菌室での移植食【移植食】移植の際は、白血球の低下や免疫力の低下により腸からの感染を起こしたり、治療の影響で腸の粘膜が荒れることがあります。そのため治療後の一定期間は食事や飲み物の制限があります。以下は一般的な注意事項ですが、体の状態によってさらに注意事項が増えます。 化学療法や放射線療法の3日前から移植食が始まります。基本的に常食と変わりませんが、蓋かラップのついた食器で配膳され、皮の厚い果物以外は全て加熱処理してあります。 また治療が始まると吐き気や口内炎などで食事が食べにくくなることがあるので、事前に栄養士が好みや苦手なものを聞きに来てくれます。私は白身魚が生臭くて気持ちが悪いので出さないでくれと言いました。移植食は最大12食+αだけ特別に用意すればよいので、かなり無理なわがままにも対処してくれます。 【差し入れOKな食べもの】 果物:皮の厚いもの・缶詰 飲み物:ティーバックや粉末のスープ・カップの味噌汁 飲料水:製造年月日が確認された売店で販売している国内産の飲料水 その他:お菓子や調味料は少量づつ個別包装してある新しいもの ※開封から24時間経った物は捨て、新しいものに交換か保存せずに捨てる 【禁止の食べもの】 生卵・生ハム・刺身・ナチュラルチーズ・納豆・生野菜・アルコール・おにぎりやサンドウィッチなどの弁当惣菜・家で作ったもの 【移植食の例】 2003年4月13日 朝食 味噌汁・卵とうふ・煮びたし・牛乳 常食には無いハチミツレモンゼリー 2003年4月18日 昼食 味噌クロワッサン・レーズンロール・ボルシチ・サラダ 常食には無いみかんの缶詰 2003年5月5日 夕食 こどもの日 のっぺい汁・特別食(豚肉ソテー・ヨーグルト・コーンスープ・リンゴパイ《柏餅の代わり》) 【感想】 うまいまずいの問題ではないんです。特別手をかけてもらっているのはわかっていましたが、はっきり言って食欲がなくなります。私はIVHから栄養剤も輸注していたので、水分や栄養は問題はありませんでした。食感がよいヨーグルトや甘いものなど、のどごしが良いものしか食べませんでした。それだけ運んでもらって、残りは看護婦さんに片付けてもらいました。とにかく気持ちが悪くて、料理のにおいを思い出しただけで吐いていました。 |